建物の塗装をするときに何を基準にしますか?コスト面や塗料の性質などあると思います。
10年に一度やるかやらないかのメンテナンスですので、安かろう悪かろうでは意味がありません。
屋根・外壁を塗る塗料にも様々な性質があります。
耐用年数が長いもの、耐候性が優れているもの。遮熱性・断熱性のあるもの。防藻・防カビ機能を有しているものなどです。
塗料の持つ性質、おおよその耐用年数などをご覧いただき参考にしていただければと思います。 ■塗料の種類と性能
一般的に言われる耐用年数
アクリル系(5〜7年)ウレタン系(7〜10年)シリコン系(10〜14年)フッ素系(12〜17年)無機系(15〜20年)
■アクリル
塗料の性能として、耐久性が低い。今は屋根・外壁塗装で使われる頻度は少ないです。
■ウレタン
密着性や柔軟性に優れており、コンクリートやモルタルなど、ヒビ割れしやすい外壁に適しています。
■シリコン
湿気を通しやすく、塗装膜が剥がれにくい。カビや藻が発生しにくいなど、耐汚染性にも優れているなど様々な特徴があります。
■フッ素
耐久性や耐熱性が高い=寿命が長い。紫外線に強く、汚れにも強い。 ウレタン塗料やシリコン塗料より高価にはなりますが、その分、性能は優れています。
■無機塗料
低汚染性と防汚性、親水性に優れ、雨水で汚れを洗い流してくれます。有機物の含有量が少ないため、カビ・苔の発生を抑えます。高い耐候性を有す塗料。
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建物は、立地環境によっても劣化具合が異なりますので、建物の状態に応じた塗料を選ぶとよいでしょう。